FOOD×YOGA×ETHICALがテーマのオーガニックカフェ「THE_B」が目指すエシカルな世界観

6月25日、表参道にてリニューアルオープンしたオーガニックカフェTHE_Bを訪ね、スーパーバイザーの岡さんに、THE_Bのコンセプトやそこに込められた岡さんの想いを伺いました。

 

(THE_B スーパーバイザーの岡 清華さん)

 

岡さん:私は、管理栄養士、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダの専門家として様々な事業を進めています。

そもそも私が食の道に進むきっかけとなったのは「ダイエット」でした。15歳でストイックなダイエットに熱中し、体を壊してしまって。そこから、ダイエットなど世の中に出回る情報に惑わされない真の健康や美しさについて知りたいと思い、食のプロフェッショナルの資格である管理栄養士の資格を取得するための大学に進学しました。

 

大学で勉強を進める中で、対処療法的な西洋医学ではなく、個人の体質に合わせた根本的で包括的なアプローチを主とする東洋医学の一つ「アーユルヴェーダ」に惹かれていきました。 アーユルヴェーダはWHO(世界保健機関)も認め、予防医学的視点からも現在世界中が注目する伝統医学のこと。「生命の科学」とも呼ばれ、対処法ではなく、症状の根本を見直すホリスティックな原因療法をもつ医学なのです。

 

そして、導かれるようにハワイのカウアイ島に住む(現在はNZ)私の師匠でありアーユルヴェーダの第一人者であるマイラ・リューインさんのもとで、アーユルヴェーダを学ぶことになりました。彼女のもとでアーユルヴェーダを実践していくうちに、体と心の不一致が解消していく経験をして、「この考え方や実践方法をもっと多くの人に伝えたい!」と思うようになりました。4年前に帰国してから、ずっと構想し続けていたFOOD×YOGA×ETHICALのコンセプトをここ表参道のカフェTHE_Bに落とし込む機会を得ることができました。

 

 

テーマは「FOOD×YOGA×ETHICAL」

 

岡さん:THE_Bでは、FOOD×YOGA×ETHICALをテーマにしています。

まずコンセプトの1つ目の「FOOD」では、”消化力”をキーワードとして、それぞれの人の消化にあった「量」と「バランス」に重点を置いています。栄養のあるものを食べても消化できなければ意味がないのです。お客さまが自分の消化に合う食事を考えながら選択できる力を身につけることで、ライフスタイルまで変えていけるようなストアにしていきたい、という思いがあり、自分だけの「MYBOWL」を作っていただけるような「デリスタイル」にこだわりました。自分は何をどれだけ、どんなバランスで食べるのか?という自己選択能力を身につけられるようなメソッドとして、このデリスタイルでフードを提供致します。

 

2つ目は「YOGA」。ヨガはアーユルヴェーダの姉妹科学とも呼ばれていて、呼吸と連動して全身を動かすことができ、血液循環を促すだけでなく、消化力を高めるためにも適しています。その”消化力”とは食べ物だけでなく、感情の消化にもつながるものです。心身の消化力を高め、提供するお食事の効果をよりよく感じていただくために、THE_Bではヨガを取り入れており、毎朝に加え、水-土の夜にもヨガのレッスンをご用意させていただいています。

 

3つ目の「ETHICAL」も、このお店のキーワードであり、我々が今後最も取り組みを深めていきたいパートです。現代の私たちは普段自然とかけ離れた生活をしているようですが、もともとは自然から誕生した自然の一部。だからこそ、「自然由来のもの」しか消化できないような体内システムになっています。添加物などの人工的なものは消化できず、ホルモン剤が投与されたお肉を食べると私たちのホルモンバランスにも影響が出る、とも言われています。

ここでは、自然のものを自然のまま食べられるだけでなく、「消費」に意味を持つ文化を作りたいと考えているため、有限な資源を循環させ、持続可能性を見出したいとも思っています。大それたことは出来ないかも知れませんが、我々が取り組むことができる「エシカル」に取り組んでいきたいと思っています。

 

「飲食店」だからこそできるエシカルを考える中で、なるべく廃棄物を出したくない、という思いがあります。これって、フードロスにもつながりますよね。

食べる分だけ選ぶ、というスタイルに加えて、「量り売り」の提案もしていきたい。昔はお米、お味噌など量り売りが基本でした。その昔の売買の方法を、この表参道と言う最先端のトレンドの地で再興させたいと思っていて。例えば、腸内環境の改善に役立つコンブチャや、 お米、洗剤など、デイリーな生活用品も量り売りできるようにしていきたいです。他にも、パッケージには生分解性プラスチックを使用する…など、今後も店舗としてのより良い選択を考え、取り組んでいきたいと思っています。

 

私たちの店舗ができる取り組みだけでなく、近くにあるファーマーズマーケットさんやご近所のお店との「横のつながり」を作っていくことも非常に楽しみで、表参道周辺の地域エシカル活性化もしていきたいです。

 

 

“How to eat” へのこだわり

(自分が好きなものを好きな量選択できる「MY BOWL」)

 

岡さん:“You are what you eat. (あなたはあなたの食べた物からできている) ”という言葉がありますが、私の師匠は「How to eatが大切だ。」と話していて。「良い食べ物をどれだけ食べても、消化されなければ意味がない。」という言葉に、もともと栄養学を学んでいた私は衝撃を受けました。

 

実際に、ダイエットをしていた時、生の野菜ををたくさん食べていたのですが、実は生野菜は消化に負担がかかり、体質によっては消化力を低下させることに繋がりやすく、ダイエットには逆効果な場合も。そこで、THE_Bで新しくスタートするアーユルヴェーダの「デリスタイル」では、食材の選別や、調理法を、「消化力」を第一に考え提供していきます。また、お客様には滋養を高め、老廃物の排出を促す絶妙な割合でバランスよく食を選択いただけるようなスタイルを「マイボウル」として提供していきます。

 

(食欲をそそるメニューがずらり)

 

「食」を通したエシカルは、自分自身の体、心と向き合うこと。あなたも、THE_Bでエシカルなライフスタイルを体感してみてください!

 



HP:http://theb.jp/

Instagram:https://instagram.com/the_b_organic?igshid=1t2875ab0opqo

 

■THE_B

住所:東京都港区南青山5-6-16 スズカタビル1階 

電話番号:03-6805-0587

営業時間:9:30〜21:30(21:00 ラストオーダー)

デリスタイルランチ:12:00〜15:00(なくなり次第終了)

ヨガクラス(要予約):朝 8:00〜9:00(月~金)/9:00〜10:00(土日)夜 20:00〜21:00(水〜土)

定休日:年末年始

席数:店内34席

投稿者プロフィール

MARI KOZAWA
MARI KOZAWA
一般社団法人TSUNAGU理事。ウェブメディア「FLAT. 」ディレクター。2018年エシカルファッションブランドTSUNAGUにジョイン。ビジネスモデル設計や生産者と消費者のコミュニケーションづくりを通して、ファッションの透明性を発信。その他、企業や団体とともにプロジェクトを企画・運営。