「ふらっと」のぞいてく? "エシカル" "サステナブル" をもっと身近に、もっとおしゃれに。

見えなくなったら終わりじゃない!プラスチックの行く末

(川の一角に集まったペットボトルやその他のごみ)

 

 

ごみはごみ箱に捨てて終わりじゃない!

 

私たちはいったいどれだけの量のプラスチックを毎日消費しているのか、あなたは考えたことがありますか?

あなたが毎日買うそのペットボトル、買い物をするときに必ず入れてもらうレジ袋、歯磨きをするときに使う歯ブラシなど。プラスチックは私たちの生活の隅々にまで浸透していて、無意識に使っているありとあらゆるものに含まれています。

中身を飲み干したペットボトルも、もう使わなくなったレジ袋も、使い古した歯ブラシも、あなたはただ最後にごみ箱に捨てるだけ。どうかごみ箱の先まで考えてみてください。ここでプラスチックの問題がよくわかる一本の動画をご紹介します。(ちなみに、下の動画は3分ほどの短いものですが、公式サイトでは無料で1時間半ほどの動画が見られます。)

 

 

Chris Jordan’s ALBATROSS film trailer from chris jordan photographic arts on Vimeo.

 

 

あなたはこの動画を観てどう思いましたか?プラスチック問題は、こういった生態系への影響のほかにも、魚を食べる多くの人の体にも影響を及ぼしている可能性があります。

東京農工大学のマイクロプラスチック研究の第一人者である高田秀重教授によれば、私たちはもはやナノサイズ(20nm:ナノメートル)のプラスチックの影響まで考慮しなければならないそうです。もちろん、実際に何かしらの体調不良とプラスチックの因果関係を特定できたわけではありませんが、かつての水俣病のようにじわじわと私たちの健康を蝕んでいくかもしれません。[1]

 

プラスチックの現実 私たちが積み重ねてきたもの

 

では、今プラスチックごみは世界中にいったいどれくらいあるのでしょうか?米ジョージア大学の研究によると、1950年代以降から製造されたプラスチックの総量は現在83億トンに達し、そのうち63億トンがごみになったと言われています。[2]

あまりに膨大な量で想像するのも難しいかもしれません。また、2015年の調査では、リサイクルされているプラスチックの量は、全体のわずか9%でした。[3]さらに、ペットボトルやレジ袋のような一度しか使わない、いわゆる「シングル・ユース・プラスチック」が年々増加しつつあり、2050年にはプラスチックごみの総量が、およそ120億トンにまで増えると言われています。[4]

 

あなたが捨てたプラスチックごみは、海洋生物の命を危険に晒しているのかもしれない

 

(https://www.albatrossthefilm.com/ourstory/)

(プラスチックごみを誤飲して、消化しきれずに餓死してしまった鳥を解剖した写真)

 

 

この膨大な量のプラスチックごみは、いったいどこへいっているか知っていますか?その答えの1つは、海。海といえば、真っ青で美しく、海洋生物たちも悠悠自適に暮らしているというイメージをあなたは持つかもしれません。

ところが、今やその美しい海は失われつつあります。今までに蓄積されたプラスチックごみは海底奥深くまで沈み、それを多くの海洋生物が誤飲し、死に至ってしまっているのです。特にビニール袋は、海中でクラゲのように漂っているため、ウミガメ等が誤飲しやすくなっています。ウミガメ以外にも、6月にクジラがプラスチック袋を約80枚誤って飲み込み死亡したニュースもありました。[5]

 

 

便利なものには裏がある 私たちはもう無関心ではいられない

 

(https://www.greenpeace.org.uk/wp-content/uploads/2018/04/Thailand.jpg)

(海底に沈んだごみの山)

 

 

私たちはもう無関心ではいられません。なぜなら、プラスチックごみが引き起こす問題は、記事を読んでいるこの瞬間にも、刻一刻と進んでいるのですから。たしかにプラスチックはとても便利ですが、便利なものには弊害もつきもの。ほとんどの人が「便利だから」という理由で毎日使っているプラスチックは、その陰でじわじわと他の生物の生命を蝕んでいるかもしれません。

これ以上悲劇を生み出さないためにも、私たちは今こそこの問題を正面からしっかりと考え、1人1人が行動を起こすべきなのではないでしょうか。美しい海を守るためにも、生物がよりよく生きていくためにも。

 

私とあなたが今日からできること

 

最近ではこのプラスチック問題に関して、ヨーロッパをはじめとする各国が動き始めていますが、私たち1人1人にはいったい何ができるのでしょう。

もしかしたら、これを読んでくれているあなたは「問題が大きすぎて何をすればいいか分からない!」「自分1人ができることなんてない・・・」と思っているかもしれませんね。たしかに生活の中からすべてのプラスチックを排除するのは難しいかもしれません。

それでも、きっとあなたが思うよりずっと簡単に、日々の生活から世界を変えるきっかけを作っていくことはできるはずです。1人が100%の行動を続けるよりも、10人が30%の行動を続ける方がインパクトは大きく、持続可能性もあるんじゃないかと思います。

 

日常に取り入れられるちょっとした工夫

 

ここでは、私が問題解決のために毎日続けていることをご紹介します。

 

①レジ袋は基本的に使わない

 

私は買い物をするときに、レジ袋とビニール袋を断るようにしています。なぜなら、仮にもらったとしても使い道はほとんどなく、結局捨ててしまうからです。その代わり、常にマイバックを持ち歩くようにしています。マイバックはかさ張らないので、いつも使うリュックに入れっぱなしにしています。そうすれば、急遽買い物をすることになっても対応することができますよ!

(右:主に野菜や果物を入れているエコバック 左:生もの以外のものを入れているエコバック)

 

 

②飲み物は持参

 

外でペットボトルを買わなくて済むように、私はいつも水を入れた水筒を持ち歩いています。ペットボトルと違って、自分の好きなデザインの水筒を選ぶことができるので、それだけで楽しい気持ちに!また、いくら100円前後の商品だとしても、毎日継続して購入すると結構な額(例えば1本100円のペットボトルを30日間買い続けたら、1ヶ月で約3,000円。1年で約36,500円!!)を費やしていることになりますが、水筒を持ち歩くようにすれば、年間約36,500円を節約することができます。

(私が毎日使っている水筒)

 

 

③加工品は買わない

 

加工品はたしかに便利ですが、買うと高確率でプラスチックのごみが出てしまいます。普段買っている人には難しいことかもしれませんが、新鮮な食材を使って料理したものは、加工品よりもやっぱり美味しく感じます。毎日は難しいという人は、週に1、2回からでも始めてみてください。きっとそれは環境への影響だけでなく、あなた自身の体にも好影響を与えるはず!

最近では、ファーマーズマーケットや直売所で、包装されていない野菜や果物が売っているところもあります。また、加工品を扱うお店や飲食店でも紙に変えていたり、頼めば包装を減らしてくれることもありますよ!

実際に私は青山ファーマーズマーケットに行って、包装されていない野菜を買うこともあります。すべてが包装されていないわけではありませんが、一般的なスーパーマーケットで買うよりも簡単に包装を減らすことができます。また最近では、野菜の配達を注文する人も増えてきています。そういうものを利用している人は、直接農家さんに包装を減らしてもらうように頼んでみるのもいいかもしれません。

 

まずはあなた自身が楽しむこと。楽しんだ先にきっと良い未来は待っている。

 

 

 

私自身、実は日常的に実践できていることはとても限られています。ビニール袋に梱包されたお菓子を買ってしまったり、プラスチック容器に入ったコスメを買ってしまったりすることもあります。たしかに、すぐにすべてを変えることは難しいとは思いますが、それでも少しずつ自分のできることから始めることが、一番の解決方法だと信じています。

そして何よりも大切なのは、楽しんで実践すること。もちろん、環境や社会のためと思って実践できている人もたくさんいます。でも、それだけの理由だと続けられない人も多いのではないでしょうか。

今までなかなか続かなかった人や、そもそも面倒だと感じる人は、まずあなた自身が楽しんでできることから実践してみてほしいです。その行動があなた自身を豊かにしてくれるものだったら、あなたはそれを長く続けられるはず。

私は次の段階として、自分で歯磨き粉とスキンケア用品を作ってみるつもりです。自分で使うものに何が入っているのかを100%理解することができる上に、もし好みの香りに変えたい場合に、自分でカスタマイズすることもできます。

それって何だかとてもワクワクすることだと思いませんか?もし、ほんの少しでも興味を持ったら、あなたができそうな簡単なことから始めてみてください。

あなたも私と一緒に、楽しみながらゼロウェイスト生活にシフトしていきませんか?

 

参考サイト

[1]NATIONAL GEOGRAPHIC「マイクロプラスチックの健康への影響は?」

<https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/18/053000010/053100004/?P=1>

[2]University of Georgia Research “Plastic planet”

<https://ugaresearch.uga.edu/scientists-calculate-total-amount-of-plastics-ever-produced/>

[3]Roland Geyer, Jenna R. Jambeck, and Kara Lavender Law ”Production, use, and fate of all plastics ever made” (2017)< http://advances.sciencemag.org/content/3/7/e1700782.full>

[4]日本経済新聞「世界のプラごみ総量63億トン、再利用わずか9%、米大推計」

<https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG19H7Q_Q7A720C1CR0000/>

[5]CNN 「海汚すプラスチック、10年間で3倍増の予測 英報告」

<https://www.cnn.co.jp/fringe/35116510.html>

[6]AFP BBNews 「プラスチック袋80枚飲み込んだクジラ死ぬ タイ南部」

http://www.afpbb.com/articles/-/3177011?pid=20185087>

Ryoko by
1997年生まれ。津田塾大学在学中。食品産業の裏側を知り、ヴィーガンになる。関心トピックは「食」「環境」など。より多くの人が「生きやすい」と思える社会を目指していきたい。趣味はヴィーガンカフェと古本屋を巡ること。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です