


ファッションが平和への架け橋に。元内戦地域の女性が持続的に活躍できる場を作るソーシャルファッションブランド「Gnadaa」

服に第二の人生を。野菜やフルーツの皮で色染めするアップサイクルブランド「nami wear」

「ヴィーガン」と聞いて最初にイメージするのは何ですか?
食のイメージが強いかもしれない言葉ですが、ファッションの分野でもヴィーガンというコンセプトがじわじわ広がっているように感じます。
2018年3月にオープンした「LOVST-TOKYO」は、ヴィーガンライフスタイルを尊重していくことで、自身のライフスタイルの見直しや自分とは異なる価値観を尊重できるマインドセットに変わるきっかけを作る、そして全ての価値観が共存できる社会創造を目指す、そうしたコンセプトのオンラインセレクトショップです。世界のヴィーガンブランドの中でも独自の基準で厳選されたアイテムが販売されています。
種や皮などのリンゴの廃棄物から作られたアップルレザーのバッグ、パイナップルの葉から作られた生地「ピニャテックス(pinatex)」を使ったバッグ、イタリアンポリウレタン(ヴィーガンレザー)を使用したスニーカーなど、モダンでお洒落な商品が揃っています。
ファッション雑貨以外にも、何度も繰り返し使えるシリコーンパック、竹製の歯ブラシなど、プラスチック・フリー生活にぴったりな日用品も取り扱われています。
実は筆者も、以前LOVST-TOKYOのオンラインストアでヴィーガンレザーのバッグを購入しました。本革に負けず、かなり丈夫なつくりで、何よりもそのユニークなデザインやコンセプトに惚れ込んでしまい、愛用しています。
LOVST-TOKYOは、非動物性の新素材をおすすめする理由として3つ挙げています。
“ 全ての皮革が食肉産業の副産物ではありません。動物の権利を尊重し、アニマルフレンドリーなライフスタイルを積極的に発信していきます。”
“ 地球の80%が、家畜用の飼料の生産に使われています。畜産業とその環境への影響を再定義し、より地球に優しい選択肢を提案することで、持続可能なエコシステムを育みます。”
“管理体制の整った工場で製造される未来のレザーは、日々の開発努力と技術革新によってより自然に近い形で素材としての品質を急速に向上させています。”
こだわりがあるのは商品そのものだけではありません。流通においても、「The Better Packaging」という100%生分解性で、開封後に堆肥化(コンポスト)することが出来るパッケージを使用し、環境負荷を抑えています。商品の販売をするだけではなく、コンポストといったような新しい体験や学びの機会も一緒に届けたい。意(こころ)を動かすサービス創造「Design Your Purpose in Life」をミッションとして活動する会社のそうした思いが、ここに表れているようです。
現在は、より一貫したお店作りに励むためにプライベートブランドを展開中とのことで、今年の冬頃にはプライベートブランド第一弾をクラウドファンディングで企画しているようです。
また、先ほど紹介した新素材を使った企画・開発サポートも行っているとのことです。
ヴィーガンの方もそうでない方も、次のお買い物では是非、LOVST-TOKYOを通した新しいライフスタイルを体験してみてはいかがでしょうか。
公式HP: https://lovst-tokyo.co.jp
Instagram: https://www.instagram.com/lovst_tokyo/?hl=ja
by 寺原 クレオ
慶應義塾大学 文学部 2年