プラントベースお菓子で、自分も人も幸せに。19歳が語る「心がつくりたいもの」とは。

 

誰もが「自分自身を好きになる何か」をもっている。

 

プラントベースのお菓子を通して、一人でも多くのひとに「自分に寄り添える場所」「気持ちが休まる場所」を見つけてもらいたいーー。

 

そんな想いを込めて、お菓子を作り続けるのは19歳のnanakoさん。

 

鬱や摂食障害を乗り越えたいま「自分を、誰かを好きになる」という想いを大切に、プラントベースのお菓子を通して、多くの人々を笑顔にしてきました。

 

今回は、そんな彼女の乗り越えてきた苦難や想いを、彼女自身の言葉と、筆者の客観性を掛け合わせながらご紹介していきます!

 

 

プラントベースとの出会い

 

今から約2年前、彼女が高校2年生のとき。

通っていた私立高校をやめ、通信制の学校に切り替えたことをきっかけに一人暮らしを始めたといいます。

 

鬱と摂食障害に悩んでいた彼女は、一人暮らしを機に「健康」を目的として、プラントベースの食事法を取り入れていくようになりました。

 

東京・中目黒「Alaska zwei」のヴィーガンランチ

お菓子づくりに興味を持ったのは、中学2年生の頃。誰かのために作り、喜んでいる姿が嬉しくて、趣味としてお菓子を作り始めたそうです。

 

はじめは、様々なレシピを見てお菓子を作っては、家族に食べてもらっていたといいます。「おいしい!」と喜んでお菓子を頬張る家族の笑顔を見て、「誰かのために作ることの幸せ」に気付きました。

 

京都・中京区「mumokuteki café」のパフェ

鬱や摂食障害を抱えていた彼女でしたが、プラントベースの食生活に切り替えてからは、自分を含め、周りの環境がガラリと変わっていったといいます。鬱であることには変わりませんでしたが「喜んでもらえるお菓子づくり」が彼女にとっての生きがいとなり、食べることがどんなに怖いと思っても、美味しいお菓子だけは作りたい、と思うようになっていきました。

 

鬱だからこそ、摂食障害だからこそ、みんなにも自分にも優しくて、美味しい心からワクワク自分を好きになれるお菓子を作りたいーー。

 

その強い想いが、彼女自身を大きく突き動かしていたのではないかと思います。

 

 

地球にとっても、動物にとっても優しいお菓子!

りんごと抹茶の白餡マフィン

はじめは「健康」のために取り入れ始めたプラントベースでしたが、「地球や動物にもやさしい選択肢」であることを知っていくうちに、ますますお菓子作りが好きになっていったといいます。

 

プラントベースと聞くと「お肉やお魚、卵や乳製品が使えなくて大変そう」というイメージを持つ方も多いように感じますが、彼女はそのように感じなかったといいます。

 

卵が使えない、牛乳、バターが使えない…どうしよう!という気持ちは一切なく「動物性の材料を使わないだけ」という大まかな認識でスタートしたら、今ではレシピを見ることなく「心が作りたいものを作る」ようになったといいます(笑)

 

私自身(筆者)も、何回か彼女と会って話したことがあるのですが、彼女の作るお菓子は、ほんとうに心の思うままに作っていて、彼女の中の思いやりや優しさが、そのままお菓子として形になっているように感じました!

 

お菓子の名前は「#upendi.」

 

nanakoさんは、自分のつくるお菓子を「#upendi.」と名付けました。

 

#upendi. は、訳すと「愛の場所」。

 

お菓子が生まれる場所も、誰かに行き渡る場所も、いつでもどこでもお菓子ひとつで、

みんなが愛いっぱいで繋がってほしいーー。

 

甘酸っぱさがたまらない!レモンケーキ

「お菓子」に罪悪感や、高級感だけを感じるのではなく、「幸せ」という温かい気持ち一つで十分だと、彼女は話してくれました。

 

そんな「幸せ」を感じられる瞬間を、プラントベースのお菓子を通して広めていくことが、最大の目的だといいます。

 

 

「誰かのため」と「自分のため」が並行すること。

 

お菓子づくりで一番大切にしていることは?という問いに対して、彼女はこのように答えてくれました。

今年の4月に開催されたイベント
「LOVEで集めるGARBAGE」

私にとって、自分を好きになるお菓子づくりは「誰かのため」と「自分のため」の両方が並行すること。

 

誰かのためにやればやるほど

自分を好きになって

 

自分のためにやればやるほど

誰かのためになる。

 

そんな愛の連鎖のようなものが

お菓子づくりを通してできたらいいなって。

 

それは、私だけのことだけでもなく、お菓子づくりだけのことでもなくて、みんなが「自分自身を好きになる何か」を見つけて、夢中になったり、気持ちが休まる場所を見つけたりして欲しいと思っています。

 

 

今後挑戦してみたいことは…?

見た目もかわいい!生りんごクッキー

A1. もっと不思議な組み合わせや面白い組み合わせでお菓子を作りたいです!

 

彼女のつくるお菓子は、美味しいだけでなく、アイデアが斬新でみているだけでワクワクするようなものばかり!

 

「赤パプリカのピーナッツバタークッキー」や「スイカと抹茶のオートミールクッキー」など、聞いただけでも思わず「食べてみたい!」と思う組み合わせがたくさん!

 

彼女のお菓子は見ているだけでもパワーがもらえるので、気になる方は、ぜひ彼女のInstagramをチェックしてみて下さいね。

 

A2. 鬱や摂食障害などで「自分を追い込んでしまう人に寄り添えるお菓子作り」として、さらに広めていきたいです。

 

彼女自身も同じ経験をしてきたからこそ、「自分のことを大切にする」ということを、お菓子を通して今後も広めていきたいと話してくれました。

 

レモンブラウニー
濃厚なカカオと酸っぱいレモンの組み合わせ!

今回は、プラントベースのお菓子を作るnanakoさんをご紹介しました。

 

現在は、不定期にプロジェクトやイベントを中心に出店されています。ぜひ皆さんも、彼女の愛に溢れるお菓子を一度食べてみてはいかがでしょうか。

 

 

Instagram

https://www.instagram.com/upendiby_nanako/

 

 

投稿者プロフィール

Reina Matsuda
Reina MatsudaFLAT. 編集長・ライター
2000年生まれ。高校時代にH.O.P.E.の一員として活動し始めたことをきっかけに、エシカル消費をライフスタイルに取り入れる形で発信している。一般社団法人TSUNAGU、コミュニティ形式エージェントSocial Good Nativesのメンバー。また "身体にも環境にも優しいおやつ"を通して、プラントベースの楽しさや環境への配慮を伝えている。

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