プラスチックに包まれないお買い物をしよう!京都・エシカルマーケット「naked market」

 

お店に行って周りを見渡すと、ほとんどの商品が「パッケージ」に包まれています。

 

少し前まででは、袋に包まれた商品が当たり前の光景となり、意識することさえ少なかったかもしれません…。

 

しかし、最近では「量り売り」や「パッケージフリー」など、身近なところでプラスチック削減ができる選択肢が広がってきているため、私たち消費者の意識によって、プラスチック削減に取り組める機会が少しずつ増えてきているように感じます。

 


そんな中、今回ご紹介するのは、京都で毎月開催されているパッケージフリーなお買い物ができる「naked market」。

 

パッケージに包まれていない商品を購入できるだけでなく、生産者と消費者がコミュニケーションをとることもできるため、安心して楽しくお買い物をすることができます!

 

立ち上げの経緯やマーケットに対する想いやコンセプト、会場の様子についてご紹介していきます。

 

naked marketとは…?


プラスチックに包まれていない野菜を、農家さんから直接購入したいーー。

 

そんな想いから2020年7月に始まったnaked market。

京都市内に複数のスタジオをもつ「ヨガスタジオTAMISA」を会場に、毎月2回にわたり開催されています。

 

Naked とは、直訳すると「むき出しの、ありのままの」を意味する言葉。

 

そんな意味が込められたnaked marketでは、野菜をはじめ、プラントベースのお料理やお菓子などを、ありのままの姿(=包装されていない状態)で購入することができます。

 

こだわりのプラントペース食材で作られた
可愛らしいケーキやタルト
1つひとつ色や形の異なるアクセサリー

フードをはじめ、アクセサリーや小物など想いの込められた手作りの商品も購入することができます。

 

いつも明るく笑顔が素敵なマーヤさん

立ち上げや運営をメインに行なっているのは、ヨガインストラクターのMaaya Hanson(マーヤ・ハンソン)さん。エシカルヨガウェアブランド「yinyang」やモデルなど様々なところで活躍されています。

 

今回は、そんなマーヤさんにnaked marketの立ち上げやコンセプト、今後挑戦していきたいことについてお話を伺いました。

 

 

ヒトと地球の、温かい循環の場。

松井山手スタジオが会場の「naked market nature」の様子

naked marketがコンセプトとして掲げているのは「使い捨てプラスチックフリー」と「プラントベース」。

 

2つのテーマを軸に、出店者のクリエイティブさと消費者がワクワクするような繋がりを生み出す場として、naked marketは開催されています。

 

生活の中で無意識に捨てているシングルユースのプラスチックに対する疑問や、農家さんからパッケージのない野菜を直接購入したいという想いのもと、マーケットの立ち上げを決めたそうです。

 

 

しかし、安価で便利、そして何より野菜の鮮度を保つ役割をもつプラスチック。パッケージがないからこそ予想されるさまざまな問題をどのように解決できるか、時間をかけて考えたといいます。

 

マーケットを始める前に「プラスチックフリーで野菜を販売することで、見た目や鮮度のイメージダウンになるリスクがあるかもしれない…」という農家さんの話を聞き、naked marketのコンセプトをしっかりと打ち出し、生産者との信頼関係を育みながら継続的にマーケットを開催することを心に決めたそうです。

 

採れたての新鮮野菜がたくさん!
見た目もかわいいスリランカの料理やお菓子

パッケージフリーを求めている生産者、消費者がいるーー。

そんな人たちのためにも、継続的にマーケットを開催して「持続可能な循環の形」を体験できる場所を作りたいという強い想いがあったといいます。

 

出店者同士のファミリーのような支え合い

出店者の多くは個人や夫婦、ファミリーといった小さな規模で、野菜やものづくりを行っているそう。そのため、それぞれの出店者が自分の準備・片付けだけでなく、他の出店者や全体の準備なども積極的に行う姿が見られ、「マーケットをより良いものにしたい」という1人ひとりの想いが、自然と行動に表れている印象でした。

 

「困っている人がいたら声を掛ける」。

 

当たり前のようで、とても勇気のある難しいことですが、naked marketでは、参加者1人ひとりがそのような意識を持っているため、温かい循環を肌で感じることができます。

 

 

助けてもらった相手の方だけに「お返し」をするのではなく、他のところで「誰かに優しさを分ける」。naked marketには、そんなPay It Forward※ のような循環が自然と生じているように感じます。

 

※ Pay It Forward… 誰かから受けた恩や親切を、そのまま返す(恩返しする)のではなく、他の誰かに恩を送ることにより、親切の輪を広げていくこと。

 

次の人へ想いをつなぐ「Swap Boutique」


naked marketには、「Swap Boutique」という物々交換コーナーがあります。

 

こちらのコーナーでは、お家で眠っている洋服や本、アクセサリーなど「もう使わなくなったモノ」を持ち込むことができます。そして、思い出やエピソードをタグに書いて、好きなところに自由にディスプレイします。

 

「今ある資源を大切に、地球の未来を考えよう」というコンセプトのもと、お客さんや出店者が持ってきた洋服をはじめとする様々なアイテムが「Swap Boutique」コーナーに並びます。

 

 

アイテムを持ち込んで次の人にバトンを繋げるだけでなく、誰かからのバトンを受け取ることも。

 

こちらのコーナーは、誰でも参加することができ、1人5点までアイテムを持ち込むことが出来るそうです。

 

またアイテムを持ち込まずに、持ち帰るだけでも大歓迎だそうです!

 

お子さま連れでも安心!キッズスペースも。


月2回のうち、松井山手スタジオで開催される「naked market nature」では、キッズプールやペインティングなど、お子さまが楽しめるスペースもあります。

 

そのため、お子さま連れの方や出店者たちも安心してマーケットを楽しむことが出来ているそうです。

 

 

子どもたちはキッズスペースの中で自由に遊び回ることができるため、忙しいパパ、ママにとっても嬉しいですよね!

 

 

「サステナブルな暮らしの形」を目指して。

 

今後、挑戦していきたいことについてマーヤさんはこのようにお話して下さりました。

 

とても嬉しいことに、出店者や足を運んでくださる方々の繋がりが、自然な形で広がり続けています。今後も自然な形の中で「必要な広がり」が生まれることをイメージしながら、「自分たちができる範囲のベース」を大切にマーケットを継続していきたいと思っています。naked marketとしては、出店して頂く農家さんの畑でファーム体験をしたり、クリエイターたちが並べている商品の「背景を学ぶ」ことができるような機会を作りたいと考えています。

 

naked marketで体験している循環の形は、近い未来の暮らしの形でもあると感じています。

 

容器やタッパーを持ってエシカルなお買い物をしよう


今回は、京都でエシカルなお買い物ができるnaked marketについてご紹介しました!皆さまもぜひ、京都を訪れた際に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

〈今後の開催予定〉

※2022年より平日開催が加わり、月3回の開催となる予定

 

 

Instagram:

 https://www.instagram.com/nakedmarket_kyoto/

 

 

投稿者プロフィール

Reina Matsuda
Reina MatsudaFLAT. 編集長・ライター
2000年生まれ。高校時代にH.O.P.E.の一員として活動し始めたことをきっかけに、エシカル消費をライフスタイルに取り入れる形で発信している。一般社団法人TSUNAGU、コミュニティ形式エージェントSocial Good Nativesのメンバー。また "身体にも環境にも優しいおやつ"を通して、プラントベースの楽しさや環境への配慮を伝えている。

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