「自給自足の暮らし」を実現するために。地域の食材・資材を食卓へ「from the farm 京丹波 高橋農園」

今日、いちばん最後に食べたものは何でしょうか。少し思い返してみてください…!お料理かもしれないし、お菓子やスイーツを思い浮かべた方もいるかもしれません。

 

私は、先ほど作った「お味噌汁」を思い浮かべました。昆布で出汁をとって、野菜や豆腐を入れて、味噌を溶かしました。

 

「お味噌汁」という見方をすると、自分一人で作ったと言えるかもしれませんが、食材に焦点を当ててみるとどうでしょうか。

1つひとつの食材は、もちろん自然と生み出されるわけではなく、必ず「誰か」が関わっています。一見当たり前のように思えますが、先ほどの「お味噌汁」を飲むことができるのは、見えないところで手間をかけ、日々食材を作っている方々のおかげなのです。

 

そして「食材をつくる人」だけでなく、「加工する人」「梱包する人」「スーパーやお店に運んでくれる人」など、挙げていくとキリがないほど多くの方々が関わっていることが分かります。

 

今回は、そんな「食べ物ができるまで」の過程やバックグラウンドを大切にしている「from the farm 京丹波 高橋農園」さんをご紹介していきます!

 

自身の経験をもとに無農薬・無肥料の農作物を育てながら、料理人としても活躍する高橋慎也さんを取材し、お話をお伺いました!

 

from the farm 京丹波 高橋農園とは

自然が豊かで、畑が一面に広がる京都・京丹波。「from the farm 京丹波 高橋農園」は、そんな豊かな土地で農薬や肥料を使わずに野菜を育てている小さな農園です。

皆さまが豊かに、健やかに過ごせるようにーー。

 

そんな想いを込めて野菜づくりをしているのは、代表・高橋慎也さん。「食」を通して、野菜本来のおいしさや魅力を伝えるために、畑やキッチンに立ち続けています。

 

そんな高橋さんですが、もともとは野菜が大嫌いだったといいます…!

 

東京生まれ、東京育ちの高橋さん。高校時代にアメリカ文化に関心を持ち、横須賀米軍基地内にあるレストランで料理の修行をしていました。当時は、お肉ばかりの生活で、野菜はほとんど食べていなかったといいます。

 

ちなみに、一番の苦手はトマトで、ケチャップだけは甘いからOK!だったそう(笑)

 

それほど野菜が苦手で、ほとんど口にすることもなかったという高橋さんに、大きな転機がおとずれたのは20代の時。ジャンクフードが大好きで、好きなものを中心に食べ続けた結果、身体に限界を感じ、ついには入院することになってしまいました。

 

入院生活を機に「生き方を変えよう」と心に決めたといいます。病院で読んだ本の特集で、ベジタリアンフードに出会い、退院後は自然食レストランへ転職をしました。

 

ある日訪れた、都内の自然食レストランで注文した「トマトサラダ」を食べた時、衝撃を受けたといいます。そのトマトは、オーガニック農法で栽培されたフルーツトマト。野菜本来の「おいしさ」を知り、より多くの人に知ってもらいたいという想いが芽生えたそうです。

 

ベジタリアンフードを学ぶ中で、野菜の魅力にどんどん惹かれていき「自らの手で野菜を作りたい」と思うようになったといいます。

自給自足の暮らしを目指し東京を離れ、いくつか居住先を転々とした後、現在の京都・京丹波に辿り着きました。現在は、野菜づくりの他に、収穫した食材をふんだんに取り入れたお料理やケータリング、食品開発、製造、販売などを行なっているといいます。


廃材を取り入れた、自然・地域が循環する農業

自身の経験をもとに、1つひとつの食材にこだわりを持って接している高橋さん。野菜へのこだわりはもちろんですが、その栽培方法にも「自然の恵み」に対する想いが詰まっています。

 

それは「アップサイクルな農法」であること。

 

 本来ならば「廃棄物」として捨てられてしまう素材を、あらゆる形で農業に取り入れ、自然素材を最大限に活用しています。

 

例えば、荒廃した竹林を整備する際にでる間伐竹チップや、しめじ工場で廃棄されているおが粉。

しめじ工場の「おが粉」を堆肥として活用

様々な行程で出てしまう「廃材」に目を向け、積極的に農業に活かしているといいます。間伐竹チップや、しめじ工場のおが粉を取り入れることで、土地の微生物を増やすことができるため、自然の恵みを循環させることにも繋げています。

 

お話を聞くなかで、土を触れる瞬間から「野菜づくり」や「地域の循環」に対する想いが溢れていて、高橋農園さんの自然に対する恩恵がひしひしと伝わってきました。

 

まるでクリームチーズ!高橋農園のこだわり

各地のマルシェやマーケットにも出店している「from the farm 京丹波 高橋農園」さん。採れたての新鮮野菜にならんで、人気があるのは「豆乳マヨ」。

 

卵や添加物を使用していないため、アレルギー体質の方やヴィーガンの方でも安心して食べられる自家製マヨネーズです。

 

筆者も頂いたことがあるのですが、まるでクリームチーズのような、コクのある濃厚な味わいに衝撃を受けました。マルシェなどの出店の際には、ヴィーガンの自家製スコーンにつけて頂くことも!

新鮮な野菜にディップして食べたり、グラタンやパスタなど、お料理にも使いやすく、ぜひ一度食べて頂きたい商品です。豆乳マヨの他にも、豆乳ホイップなど魅力のつまった美味しい商品がたくさん!

 

また、味・安全性を重視して原材料を選び、一瓶ずつ手作業で用意しているため、現在は予約販売を行なっているそうです。詳しくは、オンラインショップのサイトをご覧ください。

 

from the farm 京丹波 高橋農園

豆乳マヨ:https://fromthefarm.shop/about

 

 

おいしい食材を通して、心も身体も満たされよう!

今回は、自然豊かな土地で農業を営む「from the farm 京丹波 高橋農園」をご紹介しました。今後は「ファーム体験」などを通して、実際に野菜づくりを行う機会を増やしていきたいとのことです。実際に「体験」することで、野菜づくりの「楽しさ」や本来の「おいしさ」に改めて気付くことに繋がりますよね!

 

野菜をはじめ、1つひとつの食材に対するこだわりが詰まった、高橋農園さんの食材や豆乳マヨを取り入れて、心も身体も満たされる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

高橋農園さんは、京都で毎月開催されている『naked market』にも出店されています。プラスチックフリーやプラントベースを軸に、地球にやさしい買い物ができる『naked market』については、こちらの記事をぜひご覧ください!


【 from the farm 京丹波 高橋農園 】

オンラインショップ:https://fromthefarm.shop/

Instagramhttps://www.instagram.com/nature_shinya/

投稿者プロフィール

Reina Matsuda
Reina MatsudaFLAT. 編集長・ライター
2000年生まれ。高校時代にH.O.P.E.の一員として活動し始めたことをきっかけに、エシカル消費をライフスタイルに取り入れる形で発信している。一般社団法人TSUNAGU、コミュニティ形式エージェントSocial Good Nativesのメンバー。また "身体にも環境にも優しいおやつ"を通して、プラントベースの楽しさや環境への配慮を伝えている。

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