UMINARIのビーチクリーンで海の声をきこう。海と向き合おう!

海に行くと必ずと言っていいほど目にする、波に打ち上げられた大量のゴミ。その中でも圧倒的に多いのは、環境に大きく影響をもたらしているプラスチックです。

 

そんな中、3年前に立教大学の学生が設立したNPO法人UMINARIは、ビーチクリーンや幅広い層への教育を通して、ゴミのない海を目指し取り組んでいます。

 

今回は、UMINARIのメンバーであるゆかさんに取材をさせて頂きました!

 

UMINARI =“海鳴り”とは海の声という意味。海の声は日本人とポリネシア人だけにしか聞こえないと言われているそうです。海とじっくり向き合い、海が何を求めているのか、どんな悲鳴をあげているのか、私たちには海と対話をする力があるのです。日本人として、日本人だからこそ気づくライフスタイルや文化、伝統をUMINARIは大切にしています。

 

 

UMINARIが設立したのは3年前。CEOである伊達さんがアディダスでインターンをしており、海洋ゴミ問題に取り組む社内のプロジェクトを知ったことをきっかけに、1人でビーチクリーンをはじめたそうです。しかし、それだけでは根本的な解決につながらないことに気づき、9人の仲間とともにNPO法人UMINARIを立ち上げました。

 

彼らのコンセプトは“参加”を通して楽しみながら海を知ること。

 

急いで何もかもを知ろうとするのではなく、仲間とともに実際に体験をしながら、少しずつ自分の住んでいる地域や海の現状、環境汚染に気付いていくことが大切なのではないでしょうか。

 

 

UMINARIは、大きく分けて3つの事業部に分かれて活動をしています。

 

 

まずは、BeachClean事業部。ビーチクリーンというと、海岸に落ちているゴミをひたすら拾い続ける様子が思い浮かびますが、UMINARIのビーチクリーンはそんなイメージとはちょっと違うのです。綺麗な海を目前に、浜辺で仲間と対話をしながら楽しくゴミを拾う。

 

 

 

 

色鮮やかなプラスチックの破片がたくさん

 

こうして集めたゴミを見てみると、こんなに綺麗でカラフル!

ただゴミを拾うだけではなく、視覚的にも楽しめるって素敵ですよね。

 

なかでも「u-fit」というイベントビーチクリーンでは、さらに特別な体験ができます。浜辺でヨガやピラティスなどのフィットネスを楽しんだ後、感謝の想いとともに、夕日に照らされながらビーチクリーンをすることができるのです。

 

「UMINARIは、人との出会いを大切に、より多くのビーチで心から行動できるようなコミュニティづくりをしていきたい。体験を通して身の回りの問題を少しずつ知ることで、安心した暮らしにも繋がるのではないか」とゆかさんは語ります。

u-fit イベントビーチクリーンの様子

 

2つ目のEducation事業部では、小中高大での授業や、海で拾ったプラスチックを使ったワークショップを通して、子どもたちに楽しみながら海のことを学んでもらうという企画を行なっています。また、企業とともに若者向けの勉強会を開くなど様々な年代に向けて活動をしています。

 

 

 

授業を受けた子どもたちの反応は、素直で率直な反応が多いといいます。家で牛乳パックをまな板として使っていると嬉しそうに話してくれたり、ワークショップでプラスチックだらけの海を描く生徒がいたりと様々な反応がみられるそうです。このようにして子どもたちが吸収した知識や教訓は、子どもから大人への教育にも繋がるのではないでしょうか。

 

元気よく積極的に手をあげる子どもたち

 

3つ目は、Lifestyle Design事業部。この事業部は、生産者と消費者の両方の立場に目を向け、環境に良い影響をもたらす商品やそのコンセプトなどを、会話を通して学び、発信しています。環境負担のない豊かな暮らしを求めた10日間の日本一周プロジェクト「New Wave」を通して立ち上げられたそうです。

 

 

海の声。

 

楽しい体験を通して、海のこと、環境のこと、自分が住んでいる街のことを知り、ライフスタイルをより豊かにしていく。

 

一人ひとりの少しの意識と行動が、これからの未来を変えていけるのではないでしょうか。NPO法人UMINARIの今後の活動がとても楽しみです!

 

InstagramなどのSNSでもイベントや生活に役立つ情報がたくさん配信されているので、ぜひチェックしてみてください!

 

 

【NPO法人 UMINARI】

Instagram:  https://instagram.com/info.uminari?igshid=pw7fj6w4m5s0

 

投稿者プロフィール

Reina Matsuda
Reina MatsudaFLAT. 編集長・ライター
2000年生まれ。高校時代にH.O.P.E.の一員として活動し始めたことをきっかけに、エシカル消費をライフスタイルに取り入れる形で発信している。一般社団法人TSUNAGU、コミュニティ形式エージェントSocial Good Nativesのメンバー。また "身体にも環境にも優しいおやつ"を通して、プラントベースの楽しさや環境への配慮を伝えている。